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カセットテープを眺めてみる。

10本ほど取り込んでみることにして、テープの確認から。子供の頃から几帳面な性格だったらしく、インデックスはすべてTDKの市販ものに差し替えられており、背中にはテンプレートの定規を使って、「BEST HIT No.1」のようにタイトルが書かれている。(この定規はアルファベットの大文字と小文字、そして数字だけだったが、英文タイプのように揃った文字が書けるので重宝していた)

背中の上部にはカセットの収録時間と種類(ADとかXL-1とか)の情報があって、下部には通し番号が振ってある。No.1は4番でNo.2は13番とあり、つまり1と2の間にLPレコードなどをダビングしたカセットテープが8本あったことがわかる。ただ、最初からこんなキチンと整理していたはずはなく(そんな計画性のある高校生は嫌だ!)、実際にはある程度たまってきた段階で、頭から遡って整理をし直したと記憶している。

更に恥ずかしいことに、オモテ面にはどのテープにもアイドルの写真が入っている。1が岡田奈々で2が太田裕美、3が林寛子で4と5が岡田奈々、ついでに書くと6が林寛子で7がまた岡田奈々、8がピンク・レディーで9が香坂みゆき、10が大場久美子だった。

写真は明星や平凡などから切り取ったもので、透明な下敷きをインデックスのサイズでくり抜いて、それを写真に当ててトリミングする道具まで自作していた。(岡田奈々さんと香坂みゆきさんはCD-BOXを作ったので、10年程前に仕事でお逢いした。もちろん記念すべき1本目のカセットが、岡田さんあなたの写真なんですよなんて話はしなかった)


さて、当時はワープロなんてないので、これまた10代の恥ずかしい手書き文字で、曲名と歌手名が書かれている。ドルビーのON・OFFもちゃんと記入されており、日付は途中から書かれるようになった。また、カセットテープは1本目と2本目こそ安物だったが、すでに3本目からソニーのHFやTDKのAD、マクセルのUD-XLⅠなど音楽専用のものを使っている。高校の時はお昼とか我慢して買ったんだろう。



初期の頃は最新曲もあれば3〜4年前の曲もあり、シングル曲もアルバム曲も混在していた。とにかく好きな曲(というか好きな歌手)がかかれば無条件で録っていたのだろう。それが20本目くらいから、ほとんどが最新曲のシングルばかりになる。FMエアチェックで新曲の歌謡曲を集めるのが趣味になり、目的が固まってきたことがわかる。

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