4-1


適当じゃないと158本も取り込めない。

オートリバースのおかげで、少なくとも1時間は放っておくことができる。A面からB面へのブランク部分も気にしない。テープの頭やお尻の無音部分も、あとでゆっくりトリミングすればいいのだ。

1時間後に席を外していそうなときは、タイマーを使って「録音自動停止」を設定する。「60分経過後に停止」にして開始すれば、余計な容量を食わないので安心だ。デッキも止まってくれるとありがたかったが、こちらは延々と再生されるので、長時間戻って来れないときは留守録をあきらめた。

本来、録音中は続々と波形が描かれて楽しいのだが、MacBook Airは非力なマシンなので、波形描画を行わない設定にした。我ながら慎重すぎると思うが、あまり意味のない快楽のために、録音されるデータに影響が出るのは避けたい。だから録音中はカウンターが進むだけの淋しい画面だった。また、最初は再生音のモニターもしていたのだが、設定が固まって問題ないとわかってからは真面目に聴かなくなった。ある程度適当じゃないと158本も取り込めない。

停止ボタンを押して録音が終わると、画面に10数曲分の波形が現れる。緊張の一瞬である。ここで極端にレベルが高かったり低かったりしたら、もう一度録り直しとなるのだ。最初の頃はけっこうやり直したが、慣れてくると上手に録れるようになった。というか、聴いてみると問題ないことが多いので、あんまり細かく気にしなくなった。ホントある程度適当じゃないと158本も取り込めない。


この段階で頭とAB面の境とお尻の無音部分をのりしろ程度残してカットする。まだ大雑把にトリミングするだけで、細かい作業は行わない。ここで欲しいのはカセットテープを極力劣化せずにデジタル化したファイルなので、オリジナルに元からあるノイズなどの修正は次のステップとする。


最後にSound it!の「ファイル」から「名前を付けて保存」を選択し、「CT_001.aif」などの名前を付けて「AIFFフォーマット」で保存する。さすがに60分ものファイルなので書き込みに時間がかかるが、このファイルに問題がないことが確認できれば、ついにカセットテープを処分することができるわけだ。

この一連の作業を158本分、である。ほぼ1日中やったとして5〜6本がいいところなので、仕事も外出もせずにせっせと続けても、取り込みだけで30日くらいかかる計算だ。休日を利用して、なんてノンキなこと言ってたら1年近くかかってしまう。しつこいが、ホントある程度適当じゃないと158本も取り込めない。

前のページ << | 1 | 2 | 3 | >> 次のページ